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進学実績を大きく伸ばす注目校が行なった学校改革と入試戦略

東大至上主義の時代は終焉と言われる現在もなお、東大合格者数は学校の評価となり、少子化時代に優秀な生徒を集める原動力となります。今回は、進学実績を上げた躍進校の改革事例について見ていきましょう。
http://kosotatu.jp/進学実績を伸ばす高校/

●躍進共学私立①:渋谷教育学園幕張中学校・高等学校

渋谷教育学園幕張(通称「渋幕」)は、1983年に千葉県の要請により、渋谷教育学園が創立しました。渋谷教育学園は、1924年から渋谷女子高校を運営している学校法人で、理事長の田村哲夫氏が現在、渋幕の校長でもあります。

渋幕がある幕張新都心は、1970年代に東京湾を埋め立てて開発されたエリアで、コンセプトは「職・住・学・遊」が融合した未来型国際都市です。

中でも文教地区の整備はいち早く進められ、複数の大学、中・高、幼稚園や小学校の他、研究施設なども誘致され、高度な教育地域を構築する狙いがありました。

これまで千葉県はいわゆる「公立王国」と呼ばれ、東大合格者数ランキング1位の座は長らく県立千葉高校が独占してきました。ところが渋幕は、開校以来着実に進学実績を伸ばし続け、とうとう2002年には県立千葉を抑えて1位に躍り出ました。これが有名な「渋幕の奇跡」です。

その秘密は他校に先がけ、様々な先進的取り組みを行ったことにあります。

例えば、渋幕は日本の中・高で初めてシラバスを発行・活用したことで知られています。シラバスとは学習計画書のことで、中高6年間で学ぶ内容を教科ごとに詳しくまとめたものです。これを元に生徒自身が自分の学習計画を考えられるようになっています。

また、外国語教育を充実させ、留学生や帰国生を積極的に受け入れることで、国際理解教育の土台作りも行っています。そして、アメリカの大学への進学指導を専門とする外国人教員を置き、自ら海外で学びたい生徒を手助けする環境も整えました。これらの手法は大変話題となり、また成果を上げてきました。

渋幕はその後も東大合格者数を増やし、2012年以降は東大合格者数ランキングのトップ10の常連メンバーとなっています。2017年には御三家・麻布と同じ78名を東大に送り込んだ渋幕ですが、その翌年である2018年には48名にとどまっています。

これは、この学年が中学受験をした2012年は東日本大震災の翌年にあたり、埋立地液状化現象が起こった記憶も新しかったことなどが影響し、立地条件を理由に渋幕が避けられてしまったと考えられています。

その他の躍進校の改革、また、戦略的に作られた「偏差値マジック」などについては、以下をチェック!

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