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不登校や校則違反などの困った行動をとる子供との関わり方とサポートの仕方

不登校や校則違反など、子供の困った行動には、親はとても悩むものです。しかし、親が困った行動の本質を見極めて子供と向きあえば、子供の心に変化が訪れます。今回は、子供の困った行動への対応について見ていきましょう。
http://kosotatu.jp/困った行動をとる子供との関わり方/

●親が命令ではなく意見をいう事で、子供はそれを情報として受け取る

もし自分の子供が不登校になってしまったら、親はただうろたえるだけになるかもしれません。また、「なんで学校に行かないんだ」と、強い口調で言ってしまうかもしれません。でも、そこは、できるだけ肯定的に考えて、家庭内で良いコミュニケーションが取れるように努める事が大切です。

これは、親の本音を子供に伝えてはいけないという事ではありません。正直に、「学校に行って、お友達と仲良く過ごしてほしい」「勉強を頑張ってほしい」と、意見として伝えて良いと思います。そうしなければ、逆に子供は不安になります。

自分が不登校になってしまった事を、親が良い事だとは思っていない事は、子供が一番分かっています。それなのに、何をしても親がただ笑っているというのは、子供をますます不安にさせ、親は自分の事を諦めてしまったのだと思い、ますます殻に閉じこもってしまいます。

「学校に行ってほしい」という言葉は、命令ではなくて、親の意見です。学校に行くことが命令口調になると、「あなたは学校に行かなくてはならない」というようになります。それでも、子供は、意見と命令を混同するでしょうし、どちらにしても反論してくるでしょう。

「お母さんが喜ぶからと言って、友達と仲良くしたり、学校に行ったりするものでもない」とか、「なぜ、お母さんに言われて勉強しなければならないのか?」などと言ってくるかもしれませんが、これは、子供の意見として逆にきちんと受け止めなければなりません。

このようなやり取りは、意見の交換ですから、子供の意見に対して、「そんな口答えを親にしてないで、学校に行きなさい」などと、上から抑えつけるような言葉が出てしまうと、意見に対して、命令をしてしまった事になります。

親が意見を子供に言う事で、子供はそれを受け取って、どう感じ、行動するかを判断する材料に変換します。ですから、親は、自分の発した意見は、子供に対して情報になるという事を頭に入れておくことが重要です。

●親は過剰な対応をせず、子供自身が決めたことを、じっと見守る事が本人の為になる

子供が寝坊して、学校に遅刻してしまった事を、「私が起こさなかったのが悪い」と思う母親がいますが、それは違います。また、「どうして、起こしてくれなかったんだ」と子供が親のせいにすることでもありません。学校に通っているのは子供ですから、寝坊して先生に指導されるのも、子供の責任です。

ですから、子供が学校に行かないことで、将来困ったり、後悔する事があっても、本来は全て子供が背負えば良い事です。

不登校になる事は、困った行動ではありますが、他人に迷惑はかけていませんので、学校に行くか行かないかも、本人に決めさせて良いことです。

ところが、つい親は「学校に行きなさい」と言ってしまいますが、いくら言っても本人が行きたくないと思っていれば、無理に行かせても解決にはなりません。「行かなくては!」と思わないと意味がありません。

親が子供の将来と幸せを願う事は当然ですが、それは、子供が親の願い通りに生きる事ではありません。最終的にどうしたいのかを選んで決定する事は、あくまで子供の意思に任せる事が、原則です。

子供が、学校に行きたくないと言ったら、まずは子供とじっくり話し合いましょう。「何言ってるの?いいからとにかく行きなさい」と命令してしまうと、事態が悪化するばかりです。

また、逆に「行かなくて良い」と言うのも結果は同じになります。それは、学校に行くことも行かない事も、親が決めてしまっているからです。

「学校に行きたくない」と言われたら、まずは理由をきちんと聞きます。そのうえで、行かない事を了承する代わりに、「じゃあ、お父さんとお母さんは、どうすれば良いの?」と聞き返してみましょう。すると、「とにかくしばらくは学校を休みたいから、そっとしておいてほしい」などという返事が返ってくるはずです。

ここで、親は、「しばらくってどのくらい?」などと聞くのではなく、大変な事ではありますが、子供をただ見守っているしかありません。再び学校に行けるようになるまでには、数日という子供もいますが、時には数年かかる事も珍しくありません。

つい心配のあまり、「もう学校行った方が良いんじゃない?」と言ってしまうと、何にもなりません。そしてまた、「行きなさい」と言われて学校に行ける子供はとても少ないのが現状です。

もし、無理矢理学校に行かせて、それが成功したとしても、嫌な気持ちが強すぎて、勉強面で良い結果に結びつくとは考えられません。

さらには、学校には行ったとしても、自分の事は自分で決めて、責任を取るという事をやらなくなってしまう可能性もあります。結果として、さらなる問題を引き起こしてしまう事にもなります。

子供が決めなくてはいけない事は、子供に決めさせ、その責任も本人に背負わせます。親はじっと見守り、必要に応じて手助けをする程度でいる事が、長い目で見て一番子供の為になる方法です。

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