2018-01-29 凝乳の科学!子牛の消化吸収の仕組みを利用したチーズづくりのハイライト その他 チーズづくりの工程で最も劇的な変化が起こるのは、原料乳が固体に変わる「凝乳」の瞬間であると言えるでしょう。それは子牛が持つ、キモシンという消化酵素の働きによるものです。一瞬にして乳を固めるその酵素が生まれた背景にあるのは、かよわい乳飲み子を健やかに成長させるという母の愛でした。チーズの製造工程における、凝乳の仕組みを科学的に説明するとともに、現代のチーズ産業を支える、子牛に頼らない代替レンネット(凝乳酵素)についても見ていきたいと思います。