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習い事からプロフェッショナルへ!エリートの厳しい現実を知ろう

子供がしている習い事で、その道を極めたいとなったら、親としては最大限応援したいと思うはずです。しかし、エリートコースは想像以上に厳しいものです。子供がエリートコースに乗ってしまった場合の、家族生活の変化、金銭的負担など、代表的な競技について見ていきたいと思います。
http://kosotatu.jp/習い事のエリート/

●バイオリンを始めるなら、バイオリン中心の生活を覚悟しなければならない
【バイオリンはお金がかかる習い事の筆頭、ハードな練習にも定評あり】
バイオリンはピアノと同じ弦楽器(打弦楽器)ですが、習い事としてはピアノの方がメジャーだと言えます。その理由としてまずあげられるのは、バイオリンは非常にお金がかかる習い事であるという点です。

ピアノは1サイズしかありませんが、バイオリンは成長に合わせて何度も買い換えなければなりません。一生物となるフルサイズのバイオリンの相場は300万~400万円と大変高価で、弓代やメンテナンス費も高額です。

レッスン代は1回1万円以上で、プロを目指して名のある指導者のレッスンを受けるなら、その倍の金額を覚悟しなければなりません。

習い事としてのバイオリンに高いハードルがあるもう一つの理由は、親の関わりが非常に求められている点です。

そもそもバイオリンは、演奏するのがとても難しい楽器です。鍵盤をたたけば決まった音が出るピアノとは違い、バイオリンは、いきなり美しい音を出すことはできません。

音が出せるようになってからも、姿勢や顔の向き、弓の動かし方、そして指使いといった様々なポイントを意識しながら反復練習をしなければなりません。

自宅で練習する場合にも、これらの項目をもとに親がチェックし、子供にその都度注意します。そのために、週1回のレッスンには親の立ち会いが求められるのです。

レッスンは通常60分を週1回のペースで行いますが、コンクールが近づいてくると、課題曲の練習を行うため、回数が増えることもあります。もちろん練習は毎日行います。

本格的に音楽の道に進む場合、音楽科のある高校や音大に進学するのが一般的です。また、ニューヨークのジュリアード音楽院など、海外に留学して学ぶ人もいる一方で、一般の学校で学びながらレッスンを続ける人もいるなど、音楽との関わり方次第でその選択肢は多様です。

【バイオリニストになるために必要なのは、素質や才能よりも「努力」】
高額な費用と親のコミットメント、そして厳しい練習が必要なバイオリンですが、バイオリニストを目指す上で欠かせない資質は何でしょうか?

生まれ持った才能ももちろん必要です。例えば、腕の長さや細長く力強い指など、体型面で恵まれた人は「バイオリン向き」と言われます。また、音感の良さや表現力も、指導だけでは習得できない要素です。

ある指導者は、それに加えて「努力すること」も才能の一つだと言います。突き抜けたレベルに達するには、ただ練習を続けるだけではなく、徹底的に努力することが必要です。

バイオリン向きの手をしていても、音感が優れていても、努力することが出来なければバイオリニストとしては凡庸なまま終わってしまうからです。

最後に、バイオリンは本来、アンサンブルなどの合奏でハーモニーを楽しむための楽器です。自分だけが目立とうとするのではなく、周りの奏者と息を合わせて一つの音楽を作り出すことが醍醐味であるため、協調性も欠かせない資質であることを付け加えておきます。

では、求められる親の姿勢はどういったものでしょうか?レッスンにも同席し、日々の練習にも目を光らせていると、つい子供と自分との境界線が曖昧になってしまいます。

親の方がバイオリンにのめり込み、まだ幼いお子さんに無理矢理長時間の練習をさせ、結果的にその才能を潰してしまうケースはよく見られます。

バイオリンを通して我が子と関わる上で大切なことは2つあります。

1つは、他のお子さんと比べないことです。周りが6時間練習していると聞けば、我が子にも同じだけ練習させたくなりますが、バイオリン以外のことをする時間が、子供の感性を豊かにし、友達との交流が協調性を育てることを忘れないようにしたいものです。

もう1つは、子供の自我の育ちを妨げないということです。バイオリンをやっていると、普通の親子よりも関係が密になり、親離れ子離れのタイミングを見失ってしまいがちです。例えば進路についても、これまでの投資や努力を考えて、子供に口出ししたくなりますが、子供がどうしたいか、その意思を尊重することが健全な親子関係のためにも大切です。

バイオリンやピアノを習ったことがある人の多くは、練習を強制された記憶や、さぼっていて先生や親から厳しく怒られた記憶が残り、その楽器との出会いがネガティブな思い出になってしまっています。

その楽器をどこまで極めるのかはそれぞれ違いますが、子供に楽しく幸せな記憶として残してやれるような向き合い方をしていきたいところです。

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