子育ての達人

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我慢強い子供を育てるために親が子供に教えるべきこと

「何をやらせても三日坊主で続かない」「集中力や落ち着きがない」など、我が子を見ていて心配になる時はありませんか。子供に我慢できる習慣を身につけさせるには、どうしたらいいのでしょうか。
http://kosotatu.jp/我慢強い子供を育てる/

●理想的な我慢の形を教える

我慢強い子供を育てるには、やはり約束やルールを守らせることがとても重要です。なぜなら、基本的に子供は「食べたい」「寝たい」「遊びたい」の欲求に支配される生き物だからです。

例えばつい遊び過ぎてテスト勉強をおろそかにして、テストの結果が悪かったとしましょう。テストの結果が返ってきた直後は子供も反省して、「次はちゃんとテスト勉強をするぞ」という気持ちを持ちます。しかし、数日たてば決心が揺らぎまた遊んでしまうものです。

こんな時、子供の特性をよく理解して、ただ叱るのではなく、約束やルールを設けることで、ママやパパが子供のなまける習慣を正しく矯正してあげることが重要です。

「テスト前はテレビを一時間だけにする」「算数のドリルが終わるまで遊ばない」など、約束やルールの内容はどんな簡単な事でも構いません。ただ一つ気を付けてほしいのは、約束やルールの内容を子供自身に決めさせることです。

子供に約束やルールを決めさせるのは、自分で考えた約束やルールを守ることで責任感を養わせるためです。そのためにむしろ約束やルールの内容は、簡単なものの方が良いでしょう。

どんな簡単な約束やルールであっても、毎日欠かさず続けることは難しいのものです。最初から高いハードルを設けてしまうと、それだけで挫折しやすくなってしまいます。約束やルールを破ることを習慣化させるよりも、毎日確実に遂行することを習慣化させましょう。

我慢は決して親に強いられてしぶしぶ行うものでも、現実に打ちのめされて泣く泣く行うものでもありません。

「○○のために、××を我慢して乗り切る」「△△を達成するために、今は〇〇を我慢して、□□を優先する」という風に、未来の希望のために自発的に行うのが理想の形です。

もし子供が自分の決めた約束やルールを守れなかったら、そこはパパやママの出番です。きちんと叱り、約束やルールは守るべきものであること、約束やルールを守るためには時には我慢も必要であることをしっかりと子供に叩き込んでおかねばなりません。

難関大学、有名進学校に進んだ子供たちの生活を振り返ってみると、彼らには一度は眠たい目をこすりながら必死に机にしがみついた経験があります。またオリンピック選手など、スポーツ界で活躍する選手たちも、怪我や疲労に耐えながら必死で練習に励んだ過去があります。

このように何かの世界で突出し、今も現役で頑張っている人たちには必ず一つや二つ、我慢をした経験があります。「眠たい」「休みたい」「遊びたい」と、様々な欲望との葛藤がある中でそれを自制し、コントロールした結果、成功を掴んだのです。

このようなことからも、成功への道に我慢強さは不可欠と言えるでしょう。また、約束やルールを守ることで、子供に社会規範を身につけさせることができます。

昨今「小1プロブレム」と呼ばれるような問題が、学校生活の中で指摘されています。学校の規律を守れず、授業中の立ち歩きや朝礼で騒ぐなどして他の子供に迷惑をかける子供が急増しているのです。これもみんな我慢の姿勢が、しっかりと身に着いていないことが原因です。

一人っ子が増え、親や祖父母などに甘やかされて育った子が昔に比べて増えています。そのような子は自分中心の自分勝手なルールのみで生活している傾向が高く、他の人が制定したルールに従うことが苦手です。

またインターネットやゲームの普及により、子供は公園で近所の子供たちと遊ぶ機会を失い、自宅で一人遊びをすることも増えました。一人遊びばかりをしていると、友達同士で話し合いお互い譲り合いながら、共通のルールを作る経験をしないまま育ってしまいます。

このように子供が自分中心のルールの中でのみ生活することは、これからの時代どんどん定着していくでしょう。

このまま集団生活の中で規範やルールを学ばずに、自分勝手な考えで生きる子供を放置しておくと、大人になった時に周りに迷惑をかけるような大人になってしまいます。電車で不必要に騒ぎ、ごみをポイ捨てし、順番を守れないような、当たり前のことさえもできない大人が世の中に蔓延してしまうかもしれません。

現代の子供たちは集団生活の機会をことごとく奪われています。集団の中でお互いのルールをこすり合わせて共通のルールを作る経験をせずに、大人になってしまいます。

だからこそ、家族といった最小の集団の中では、約束やルールを守るという習慣を徹底的に身につけさせておく必要があるのです。

我慢強い子供を育てるための、その他のポイントについては、以下をチェック!

勉強らしくないのに大きな学びが得られる名門校の名物授業

優秀な人材を輩出する名門校には、名物と呼ばれる授業があります。どの学校も、先取り学習など目先の教育ではなく、人生で役立つ人間力を鍛える授業を展開しています。その背景にある考えや意図を知ることで、名門校の人材育成の極意に触れてみましょう。
http://kosotatu.jp/名門校の名物授業/

東大寺学園では、昔から続く読書の時間が、アクティブ・ラーニングの場となる

・「読書」の時間の半分近くは脱線トーク、それでも話の核心はブレていない
東大寺学園では、中1で「読書」の時間が設けられています。週1回1時間を使いますが、決められた教科書はないので、取り上げる題材や授業の進め方は担当教諭により様々です。

ある日の授業では、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』を扱っていました。前回の授業では先生が本を朗読しており、今回がこの教材で2回目となる授業です。

授業が始まってしばらく経っても、なかなか本題である『蜘蛛の糸』の解説は始まりません。東大寺学園OBでもある担当教諭の中学時代の仲間とのエピソードを面白おかしく話しています。生徒たちは先生の話術に爆笑しながら、目を輝かせて聞いています。

本題に戻ったのは授業も後半に差し掛かった頃です。黒板に一言、「蜘蛛の糸はなぜ断たれたか」と書き、各自がノートに自分の考えを書くように指示しました。

与えられた時間はわずか5分です。先生が机の間を一巡し、それぞれの作業が進んでいることを確認してから、ようやく口を開きました。

蜘蛛の糸を垂らしたのはお釈迦様だけれど、糸を切ったのもお釈迦様?」これに対して多くの生徒が次々に自分の意見を発言し始めました。授業前半で場の空気があたためられているからか、非常に活発な意見交換が行われます。

先生は適度に口を挟みながら、『蜘蛛の糸』のテーマの1つでもある「エゴイズム」に議論を導いて行きます。

授業の様子からも分かるように、講義の目的は『蜘蛛の糸』の読解ではありません。東大寺学園に入学して最初の1年間で、本を読む楽しさを知ってもらうことが「読書」の授業の狙いです。このスタイルの授業をもう40年以上続けてきています。。

・教科書は無くツールに頼らない授業だからこそ、教師の真価が問われる
東大寺学園で「読書」の授業を担当するのはベテラン教諭とは限りません。新人であっても同様に、一からレッスンプランを組み立てなければなりません。

教材となる作品を鑑賞するのではなく、その文章を通して生徒に何を伝えたいかを考え、その為に必要な教材を選び、授業を組み立てていく作業は、教師にとっても大切な経験となります。

「読書」の授業の完成度を上げて、生徒たちの知的好奇心を満足させるには、教師自身がどれだけの引き出しを持っているかが鍵となってきます。つまり、教師のレベルが問われているのです。

現在の日本では、2020年の教育改革を見据え、「アクティブ・ラーニング」や「ICT教育(インターネットやデジタルコンテンツ、タブレットなどの情報通信技術を教育で活用すること)」を取り入れることに各学校が躍起になっています。

ですが、教育で本当に重要なのはそういったツールではなく、教師が生徒たちに何を伝えたいのかです。

情報ツールは、教師がレベルの高い授業を展開する手助けとして使うべきですし、教師の力量が高ければ、アクティブ・ラーニングという言葉が登場する前から双方向のやりとりが活発な授業は展開されてきています。

手法は昔のままに、40年以上も前からアクティブ・ラーニングを実践してきた東大寺学園の教育水準がいかに高いかが分かる授業です。

灘、聖光学院桐朋の名物授業については、以下をチェック!

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