首都圏の大手中学受験塾の特徴と学習内容
中学受験塾と言っても、たくさんあって、どこへ子供を入塾させて良いか、迷ってしまうのではないでしょうか。今回は、首都圏の大手中学受験塾の特徴や学習内容について見ていきたいと思います。
http://kosotatu.jp/首都圏の大手中学受験塾の特徴と学習内容/
●enaは公立中高一貫校受験に特化した学習カリキュラムを採用
(※ここではenaを取り上げて解説します。長くなりますので、他の中学受験塾の特徴についてはサイトの記事を参照ください。)
ena小学部の受験科は、公立中高一貫校受験や、都立中学校受験対応です。4年生までは、国語、算数、理科、社会を勉強して、私立中学校受験と共通する部分を勉強しますが、5年生からは、「適性文系」「適性理系」「作文」「理系演習」「作文演習」を受講します。
PERSPECTIVEというそれぞれのテキストがあり、適性検査型入試に特化した内容となっています。
適性検査型の問題は、正解が1つだけではない場合が多く、授業を通して訓練が必要です。例えば、都立中の適性検査は、理系の問題が大半を占めるので、5年生のうちに、演習問題をたくさん解いて、力をつけておく必要があります。
授業では、生徒に自分の回答を発表してもらい、意見交換をしながら、互いに理解を深めていきます。ある程度の時間が経つと、講師が模範解答を提示します。
また、作文ができなければ、公立中高一貫校や都立中学合格はできません。4年生で基礎を覚え、5年生では、理論的な作文の書き方ができるようなトレーニングをします。6年生では、毎週の演習授業で、過去に出題されたテーマについて作文を書き、実践を積みます。
enaの家庭学習は、「日々の学習」という反復学習教材の他、授業やテストで解いた問題を、復習ノートにまとめ直す作業があります。4年生までは、計算と国語の反復学習、5年生からは計算だけの反復学習に取り組みます。
答えが1つだけではない問題の類題を、自主学習で解いて力をつけようと思っても、家庭ではかなり困難です。授業で取り扱った問題を、授業用ノートを見ずに、復習ノートに解き直すことで、理解力を上げていくことが狙いです。
作文や、図表や資料を分析する力は、一度身に付けば簡単に忘れるものではありません。これらは、夏期講習などに復習の時間を設けます。
5年生から始まる、「理系演習」「文系演習」は、難関校ではない、一般の私立中学受験レベルの基礎問題を中心に解いていく授業です。公立中高一貫校受験の際の適性検査は、特別な知識はあまり必要ないと言われています。しかし、社会人として身に付けておかなくてはならない基礎力としては必要な内容です。
毎回の授業の中で行う小テストで、理解力を確認しながら、基礎的な知識を身に付けて、土台作りをしていきます。
難関校の受験を希望するのでなければ、公立中高一貫校対策をメインとしている学習カリキュラムでも、私立中学への合格は十分期待できる内容になっています。