本を読み終えた後に読書がより楽しくなる方法
読書後、何をすればいいか分からず、読書習慣が続かないという経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。時間をかけて読んでも、それでは勿体ない!読書後のちょっとした工夫について見ていきましょう。
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本を読み終えた後にも、楽しみはまだまだ残っています。とりあえずは、インターネットの検索窓に「読み終えた本のタイトル 感想」と入力してみてください。(「戦争と平和 感想」という具合です)
検索結果として、感想を数行綴った簡単なレビューから、思いのたけを綴った書評サイトまで様々ヒットするはずです。
最近では、ブクログ(http://booklog.jp/)という書評サイトも活発化してきており、色んな人の本の感想をすぐ目にすることが可能です。このような書評サイトは大変面白く、次に何を読もうかと考える一つの基準にもなるので、覚えておくといいでしょう。
書評サイトを検索するときは、検索キーワードに一工夫加えると格段に面白いものに出会える確率がアップします。
例えばある有名なミステリー小説を読んだ時、犯人の心理描写の切なさに、いたく感銘を受けたとします。そしてその切なさは、昔読んだ別の著書で感じたものと似ていることに気が付きました。
このことを誰かに伝えたい、分かりあいたいと思ったとき、どうしてもあなたと同じ二冊の本を読んだ経験のある人が必要になります。
そんな時、「ミステリー小説のタイトル 別の著書のタイトル」と入力して検索をしてみてください。ミステリー小説のタイトルだけではヒットしなかった、二冊の本を比較した書評サイトに巡り合えるかもしれません。
そして、きっとそこに綴られている書評を読んだ時と、ミステリー小説だけの書評を読んだ時とでは、あなたが感じる面白さは全く異なるはずです。
書評サイトの面白さは、単に次に読む本の候補を探すことだけではありません。自分と似た価値観を持つ人との感想の共有、また自分ではしきれなかった感想の言語化による心地よさなどを味わう面白さもあるのです。
「読後感の似ている本のタイトル」や「読書中に連想した土地や音楽」、「意味が分からないけど心に残ったフレーズ」を検索の際に付け足すだけで、読書後の楽しみは何倍にも膨れ上がるはずです。
ただここで一つ注意したいのは、読書後すぐに書評サイトを検索しないことです。まずはあなたの中でじっくりと本の感想をまとめ、味わってから、第三者の感想に触れてみてください。
そうすることで、本に対する感受性が大きく育っていきます。本に対する感受性が育てば、それだけ今後面白い本に出会う機会も増えていきます。
●樹形図を作って、2冊目を選ぶ
さて、1冊目を読み終えたら、次に待っているのは2冊目の本選びです。ここでお勧めしたいのが、樹形図を作成して、1冊目から連想を広げるやり方です。
本の樹形図を作ると、いいことが2つあります。まずは自分の全く知らない分野の本と出会えるので読書の幅が広がります。そして、前の本とつながりがあるために、予備知識も豊富になり、自然と読書スピードを上げて読むこともできます。
バランスの良い本の樹形図を作るには、4つのポイントを押さえておきましょう。タイトルを左端に書き、そこから4つのポイントへつながる枝を用意します。今回は『豆の上で眠る』という本を題材に説明します。
1つ目は作者から連想します。この著作の作者は湊かなえさんであり、本のカバーやインターネットを駆使して、湊さんの他の作品をピックアップしてみてください。
2つ目は本の中で繰り返し登場するキーワードから連想していきましょう。この本で言えばアンデルセン童話や子猫、山姥、その他にも気になったもので共通するものがある作品を1つ選びます。
3つ目は舞台設定から連想します。この著作では「スーパー」「秘密基地」「商店」などの舞台が登場するので、参考に考えてみるといいでしょう。
4つ目は作者がかつて受賞した賞に注目します。『豆の上で眠る』の作者である湊さんは、本屋大賞や日本推理作家協会賞短編部門、山本周五郎賞を受賞しています。インターネットなどでこれらの過去の受賞作を検索してみると面白いものに出会えるかもしれません。受賞作品と言えば期待も高まります。
このようにして樹形図を作ると以下のようになります。発想が自然に広がるため、思いがけない本に出会えるかもしれません。
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読書後のその他のポイントなど、続きは以下をチェック!