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子供の感性や知性を育む厳選おもちゃ~砂、泥、粘土、スライム、木、石編~

ゲーム、ミニカー、キャラクター物、ままごとセットなど、子供のおもちゃは年齢や時代によって多様化しています。今回は、子供の感性や知性を育むおもちゃについて見ていきたいと思います。
http://kosotatu.jp/子供の感性や知性を育む厳選おもちゃ/

●子供は砂遊びや泥遊びで感性を育む

子供は砂で遊ぶことが好きです。砂を握ってはさらさらと落としてみたり投げてみたり、砂山を作ったり、穴を掘ったり、砂の上に寝転んでみたり。

湿らしてみると感触が変わり、砂が固まりやすくなるので、色々な形状のものが作りやすくなります。作ってすぐ壊すことができるのも砂のいいところです。

また、同じく泥で遊ぶことも子供は好きです。砂と違ってヌルヌル・ベチャベチャ・ぐちゃぐちゃとした感触が、きっと気持ちいいのでしょう。泥だらけになって遊んでいる子供もよく見かけます。

泥遊びでもお団子を作ったり、プラスチックのカップに入れて型を抜いて遊んでみたり、色々な遊びを考えます。

このように子供は砂や泥を使って様々なものを形作り、「見立て」をしています。「見立て」とは想像や思い付きを、別のもので現実に形作ることを言います。

砂を高く固めたものをお城と見立てたり、型を抜いた泥団子をプリンと見立てたり、泥を顔につけてお化粧と見立てたり。砂や泥は子供にとって、想像力を鍛える最高のおもちゃです。

砂や泥遊びをすることは五感を刺激し、神経系統の成長にもつながります。さらさら・ぐちゃぐちゃとした触り心地や、砂や泥の温かさや冷たさ(触覚)、砂や泥の色々な形や色やにおい(視覚・嗅覚)、ベチャベチャという音(聴覚)によって、脳は刺激を受けています。

子供の五感がフルに活かされる自然のおもちゃと言っても過言ではありません。

●砂遊びや泥遊びは情緒安定にも効果的

東海の 小島の磯の 白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる

大といふ 字を百あまり 砂に書き 死ぬことをやめて 帰り来れり

石川啄木が残した、砂を題材にした有名な短歌です。砂浜で、砂や小さい生き物と何気なく遊び戯れることで、非常に辛いことや溢れてくる悲しみ、ネガティブな感情が無くなってしまったということを謳っています。

何か辛いことがあった時、海に行き砂浜に文字を書いて、それが波に消されていくのを見て、心が落ち着いた経験がある方もいるかと思います。

土や砂などの自然に触れることで自然と心が落ちつくのは、人類が太古の昔からそれらに馴染んで生活をしてきたことに遡ります。ですから、砂や土を触ることは子供の情緒安定にとっても良いことなのです。

具体的なおもちゃについては以下をチェック!

有名進学校の他者とのコミュニケーションから学ぶ授業!集団の中で自分らしさを発揮する方法を学ぶ

近年、知識偏重型から人間力向上の教育へ転換が求められていますが、有名進学校の多くは、以前から一見勉強とは無関係な内容を通して、人間力を鍛えてきました。名物授業や伝統行事を通して、生徒たちは何を学んでいるのでしょうか?
http://kosotatu.jp/有名進学校のコミュニケーションから学ぶ授業/

●芝ではバイオリンの授業を通して、自分の感性を研ぎ澄ませつつ、他者の意見も尊重できる人間を育てる

・芸術系科目にも注力し、感性豊かな人間を育てる教育

芝中学校・高等学校は、徳川家ゆかりの寺である増上寺境内に作られた学僧の学びの場をルーツとする、歴史ある男子校です。伝統的な進学校でありながら、穏やかな校風でも知られ、あまりにも温かいその雰囲気は「芝温泉」とも呼ばれるほどです。

芝では、進学校らしく数学・英語・国語は先取り授業を行いますが、社会や理科では実験や体験学習を多く取り入れ、自分で調べたことをまとめ、人に伝える力を育みます。

また、技術・家庭・美術・音楽といった実技教科なども主要教科だと考え、創造力や情操面を伸ばすことにも力を入れています。

中でもユニークなのは音楽です。合唱や合奏に力を入れており、中1の秋に行われる合唱祭に向けては、課題曲を作曲し、作詞もクラスで行います。また、様々な楽器の演奏にも取り組んでおり、和太鼓やギター、三線そしてバイオリンの演奏を教えています。

・中学のバイオリン授業では、基本的な演奏ができるレベルまで指導する

バイオリンの授業は中1から中3まであり、1人につき1台のバイオリンが用意されているなど、環境も整っています。ほとんどの生徒は初心者ですが、中3の終わりに合奏することを目指し、練習していきます。

バイオリンは、音を出すことすら難しい楽器であるというイメージがあり、生徒たちも中1の最初の頃は不安そうな様子を見せますが、クライズラー&カンパニーなど、とっつきやすい印象のアーティストのDVDを鑑賞すると、少しずつ興味が湧いてきます。

そこから徐々に、弓の持ち方や立ち方、構え方などバイオリンを演奏するための基本を教えていきます。

中1の3学期にはいよいよバイオリンを弾いて、音を出してみます。バイオリンには4本の弦がありますが、生徒たちが使うのは第1弦のE(エー)線と第2弦のA(アー)線だけ、しかも音階を弾く目安となる場所にはシールが貼ってある特別仕様です。

それでも、ミリ単位のズレで全く違う音が出るため、自分の耳を頼りに音を探す作業が必要です。

中1の終わり頃の授業では、先生のピアノに合わせて、クラス全員で音階を弾いていきますが、その前に先生から「音階」について説明があります。

誰もが知っている音階「ドレミファソラシド」の音と音の間隔は均等ではなく、ピアノの鍵盤に置き換えると、ミとファの間とシとドの間には黒鍵がないのはそのためだという話です。

さらに音楽に携わっている人たちは、黒鍵がないミとファ、シとドの間は「狭く」感じ、間に黒鍵がある音の間隔は「広く」感じることを話します。

その感覚を意識させた上で実際にバイオリンを弾くことで、微妙な音の違いに気づき、自分で音を合わせていくことが求められるバイオリン演奏のウォーミングアップをすることができます。

ピアノの音を頼りに、1音ずつ上げながらバイオリンを弾いている間にも、先生からは、その部分の音階が広いのか狭いのかが説明されます。

すると自然と、現在出している音に意識が集中してきます。誰かの弾くタイミングが微妙にずれていると、すかさず指摘の声が飛びます。

音階の次には易しい練習曲を弾きます。誰もが知っている『きらきら星』のメロディを弾いている最中も、先生は音階の間隔を意識させるような声がけを行い、同時に音にズレがないかにも目を配ります。

生徒たちはこの時点で既に、自分たちの持っている音感を頼りにバイオリンで思い通りの音階を奏でることができるようになっています。

次のステップは、周りとの調和です。自分が正しく演奏することに気を取られすぎると、他の生徒たちと弓の動きがずれていることに気がつかず、音が揃わなくなってしまいます。

この点についても先生は、演奏中に何度も繰り返し注意を促します。弦を押さえる自分の手元だけでなく、自分以外の演奏者の手の動きまでも視界に入れておく必要があるのです。

このように、バイオリンの合奏中は目も耳も研ぎ澄ませておかなければなりません。バイオリンの授業を通して、音感だけでなく他の様々な感覚も身につけることができるのです。

・自分の納得がいく音を追求しつつ、周りの音と自分の音とを調和させる能力を鍛える

このバイオリン授業で芝が目指しているのは、自分の納得のいく音を追求するのと同時に、クラス全体が奏でる音と自分の音とが美しく調和するように、自分の音を微調整していく能力を高めることです。

バイオリンを音楽の授業に取り入れたのは、吹奏楽部顧問を務める音楽担当教諭の提案がきっかけでした。

芝の生徒たちに、難しいことにチャレンジさせたいという思いと、いずれ学校としてオーケストラをやってみたいという希望が背景にあったようですが、一番の理由はバイオリンという楽器の持つ特性にありました。

まず、バイオリンは自分で音階を作る楽器だということです。ピアノのように決められた音ではなく、自分の左手の使い方ひとつでどのような音でも出せる点が、魅力であり難しさでもあります。

自分の出したい音を追求するには、音楽を自分なりに解釈し、音を豊かに表現する感性が求められます。

納得できる音に出会うためには、高い技術ももちろん必要ですが、妥協しないで何度も練習を重ねる姿勢も大切です。これは、社会人として求められる資質にも通じるところがあります。

もう一点は、バイオリンは単独で演奏するよりも、アンサンブルなど複数で演奏されることが多い楽器だということです。弦楽器同士の場合も、ピアノとの組み合わせで演奏されることもありますが、いずれも他の演奏者が奏でる音に合わせた演奏が求められています。

自分がいいと思った音であっても、周りと不協和音になってしまう場合もありますが、そんな時には周りに合わせて調整する能力が必要です。

これは、芝が教育理念に掲げる「共生」そのものだと言えます。集団の中にある自分を意識し、周りの人たちを尊重する姿勢は、バイオリンの授業の中でも育まれていくのです。

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